何をもって負けない身体というのから考える必要が有ると思います。
例えば、マッチョな体をしている人を見れば負けない身体であると思う人もいれば、病気にならない人が負けない身体だと思う人もいると思います。両方かもしれません。
昨今のマスコミで盛んに言われている「100年、人生元気に!!」の時代であると考えるのであれば、やはり伝染病などに罹り難くい体質、持病なども無く健康で毎日が過ごせる人を負けない身体の人と言っても良いのではないかと思います。
ではそういった人になるための条件について考えていきたいと思います。
昨今の食物は以前と比較して含有されている栄養素が少なくなり、食物で充分な栄養や必要な栄養を摂ることが難しくなったと言われています。その代わりとしてサプリメント(健康食品類)等で足りなくなった栄養などを補う時代になってきました。厚労省からの資料にも1日に必要な栄養の基準等が発表されていますが、必要量と自分が摂っている栄養の量の違いにビックリされると思います。その為か当薬局にも栄養の補給のためにサプリメント(健康食品)をお買い上げされる方が年々増えており、特に今年はその比率が上がってきています。 また栄養補給という考えでは無く、薬で治してしまおうという考えの方もおられます。そういった方は精力剤の中に強壮剤(第2類医薬品)を使用されている率が高いようです。強壮剤は主に天然由来の漢方生薬系を主成分として「滋養強壮、肉体疲労、虚弱体質」に効くとされています。思ったより多くの方が体の土台を強くするために服用されています。
最近のニュースから睡眠についての話が載っていました。
日本人の睡眠時間の平均は7.5時間と言われておりましたが年々減少傾向にあるようです。また、睡眠不足による影響は「記憶力の低下」「免疫力の低下」「疲労が蓄積しやすくなる」「太りやすくなる」「男性ホルモンなどの減少」とも言われております。
どの説を信じたら良いか分からなくなりますが、自分の体の調子が良い睡眠時間と質が重要ではないかと思います。睡眠不足は負けない身体を作るためには大敵ですね。
睡眠不足の方には、寝る前の軽い運動などを勧められています。また、より強い効果を求められる方はお医者様から処方され薬や薬局などの薬、機能性食品なども利用されているようです。
余談ですが過眠症(平均よりも睡眠時間を多くとっていても日中に激しい眠気に襲われる状態が1か月以上続く。ストレスや鬱病が原因ともいわれている)や睡眠不足症候群(毎日の睡眠不足がたたり休日に寝溜めが必要とされる人)などの病気ではないのですが、睡眠時間の長い方には「ロングスリーパー」と言われる方がおり、ストレスが感じやすく溜めやすい体質の為に1日10時間以上は寝る必要が有るそうです。
有名人ではF1のミハエル・シューマッハ(12時間)、ゴルフのタイガー・ウッズ(10時間)、物理学者のアインシュタイン(10時間)などです。
平成30年の国民健康・栄養調査によりますと
ところが、ちょっと前になりますが厚労省が2013年に身体活動指針(アクティブガイド)というのを出した中には、18~64才の方は歩行を毎日60分と息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分と指針を出しており、どうやら皆さんの運動は足りていないようです。具体例を千葉県が出していますが、
日光浴の効果についてですが、日光浴をすることによって「ビタミンD」が体内で生成されます。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨を形成し、免疫力を向上させます。太陽光の方が食事で摂取出来るよりもビタミンDの量が多いと言われています。また、日光を浴びることでセロトニンが体内で作られます。セロトニンはドーパミン(やる気や集中力を高める)やレアルアドレナリンなどと同じ仲間で「幸福ホルモン」と呼ばれ、うつ病などに役立つ物質として知られています。
余談ですが、アメリカのトランプ大統領がコロナに罹った時に色々な薬が処方されましたが、その中に「亜鉛(ZINC)」と「ビタミンD」がサプリメントとして出されていたようです。
日光浴の浴び方は、環境省、日本ビタミン学会、骨粗しょう症財団やWHOからも指針が出ています。若干の違いは有りますが大まかには
負けない身体を作るためにも、朝の時間に太陽光を浴びながら1日15分以上のウォーキングをおこないましょう!!
そもそもストレスという言葉は巷で多く聞きますが、どういった意味でしょうか?
「ストレス(Stress)とは、もともと重圧、圧迫、圧力、歪み、(精神的・感情的な)緊張」を意味します。医学的には、「何らかの刺激が体に加わった結果、体が示す歪みや変調」と表現されています。現代社会においては全体の55%の人が「精神的疲労やストレスを感じている。」(総務省)との報告もあり、放置できない問題になっています。
ストレスを起こす原因を「ストレッサ―」と呼び、4つに分類されています。
ストレスがたまると感じる人を悩ませている原因のほとんどが「精神的ストレッサ―」です。精神的ストレッサ―を具体的に…
ストレスによる体への反応はどうでしょうか?
人間には変化する外界の環境に適応する働きを持っており、これをホメオスタシス(生体の恒常性)と呼んでいます。ホメオスタシスは、サイトカイン(免疫細胞の間で情報伝達を担うたんぱく質の総称)、ホルモン、神経伝達物質が相互に作用して、神経、免疫、内分泌を正常に保とうとしています。
ところが過剰なストレスが引き起こされると、大脳にある視床下部という部位が刺激され、本来はストレッサ―の攻撃に対して体を守るカテコールアミンやコルチゾール等のホルモンが過剰に分泌され、脳下垂体を刺激しさまざまなストレス疾患の原因になります。
それによって以下の病気が起こります。
あまりの凄さに改めてストレスの怖さとそれを放置することへの間違いを実感できます。ではどのようにすればストレスを軽減された生活を送れるかと言えば、バランスの取れた食生活(バランスの取れた栄養を摂ること)適切な睡眠(睡眠時間と睡眠の内容)適切な運動(毎日の運動や日光浴を浴びた運動の確保)をおこなうことによって達成できると思います。
また加齢とともに起こる「更年期障害」もストレスによっても引き起こされます。いずれもホルモンの分泌が低下してくるために起こります。女性の更年期障害は漢方薬、或いは抗不安薬、睡眠薬などの他に女性ホルモンをホルモン補充療法という形で投与して症状を軽減することも有ります。女性ホルモンが含まれた薬(指定第2類医薬品)は薬局などで買え「婦人更年期、婦人神経衰弱、不妊症、不感症」に効くとされています。
女性の更年期は女性ホルモンが低下して男性ホルモンとバランスが取れれば改善していきますが、男性の更年期は男性ホルモンが減るだけで症状は女性よりも軽い場合は多いのですが改善するわけでは有りません。その為、症状がひどい場合は女性と同じようにホルモン補充療法で症状を改善させます。薬局で買える強精剤(第1類医薬品:薬剤師からの説明義務が必要)の中にも「男子更年期障害(頭痛、倦怠、記憶力減退)、精力減退、勃起力減退、早漏、陰萎(インポテンス)、遺精、精液漏、男子一般老衰現象」等に効くとされた飲み薬や塗り薬があります。当薬局にも多くの方がご使用されております。
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